2011年12月アーカイブ

2011年の有馬記念は一番人気に押されたオルフェーヴルが勝利。
三冠達成の年に有馬記念を制したのは、
皇帝シンボリルドルフ・怪物ナリタブライアンに次ぐ3頭目の快挙。

現役最強馬の座をこのレースで引退をする6冠馬ブエナビスタから奪い取った。

はじめの1,000mを63秒台で通過する超スローペースを最後方から追走。
騎手は折り合いをつける事に苦労する場面も見受けられ、
三冠馬になってもまだ、成長する余地を残す発展途上という印象。
今日の完勝により、いっそう、この馬の可能性がクローズアップされた。

向こう正面から最内から大外に進路を替え、徐々に順位を上げていった騎手の見事な判断。
長距離戦で道中でのペースチェンジは、スタミナを失い、
肝心の最後の直線での失速を呼ぶ可能性が高い。
そのため、人気馬であればあるほと、自ら動くことには躊躇しがち。

池添騎手のオルフェーヴルに対する絶対的な信頼を垣間見ることができたナイスプレー。
3コーナー手前から急激なペースチェンジを自ら作り出し、
最大の強敵であるブエナビスタの鬼脚を封じることにも成功する。

最後の直線ではあっという間に先行馬をかわし、
急坂の待ち受ける中山の難所ラスト2ハロンも脚色は鈍ることなくゴール板を突き抜ける。
2着には内々に着けてスタミナを温存していたエイシンフラッシュが雪崩れ込む。
超スローペースの長距離戦が大得意のエイシンに影すら踏ませずに完勝したオルフェ。
国内に敵なしといっても過言ではない今日の結果。

来秋には凱旋門賞挑戦を高らかに宣言したオルフェ陣営。
管理する池江泰寿調教師は、英雄ディープインパクトを
三冠馬に導いた名白楽・池江泰郎の息子。
オルフェーヴルはその父が管理したステイゴールド・メジロマックイーンを血統背景に持つ。
まさに、親子の努力の結晶ともいえるサラブレット。

日本競馬最高傑作と謳われたディープインパクトも4歳秋に挑戦し、
まさかの敗戦を喫した因縁の凱旋門賞。
オルフェーヴルが日本競馬の悲願を達成することができるのか。

春はディープインパクト同様、天皇賞・春が最大目標となりそう。
ディープは宝塚記念から凱旋門賞に直行。ステップレースを踏むことはなかった。
しかし、過去に2着に入ったエルコンドルパサー・ナカヤマフェスタは前哨戦を踏んでの結果。

陣営はどのようなローテーションで挑むのか注目したい。
また、近年の凱旋門賞は種牡馬候補の三歳馬見本市の様相が大きい。
斤量差を活かした、三歳牝馬の活躍も目を引く。
ハンディが大きいこのレースを制覇すれば、日本競馬史上最強の地位も手にすること出来る。
欧州の三歳クラシック戦線も注目しながら、競馬を楽しむことになりそう。

今年の2歳欧州王者はハットトリック産駒のダビルシム(仏)。
力の要る馬場の欧州では活躍が難しいとされたサンデーサイレンス系の活躍により、
オルフェーヴルの挑戦に期待がさらに高まる。

アクシデントなく来秋まで駒を進めてもらいたい。

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一方で、有馬記念を左前脚ザ石で回避した関東馬ペルーサ。
来春の目標を安田記念にする模様。
スローペースを極端に苦手とするわがままな性格。
今日の有馬記念のような展開では持てる能力を発揮することは適わなかったであろう。
GⅠ戦線に生きる道をマイルから2,000m前後に見出したい陣営の思惑は理解できる。

520kg超にも達する馬格であれば、馬群が固まる肉弾戦でも十分戦えそう。
三歳春の青葉賞から勝ち星のないペルーサ。
幸いにも、今回の故障はたいした物ではないため、復帰戦は早めにスケジュールされそう。
実力に対して、獲得賞金は高くないため、別定戦であれば斤量を背負わされることもない。
マイル適正を計るためにも、2月のGⅢ東京新聞杯で腕試しすることも可能。
サイレンスススガのような快進撃を見せてもらいたい。

チャンピオン争いからは大きく外れることとなる路線変更。
GⅠタイトルを奪取することが叶えば、
宝塚記念・天皇賞(秋)と、ライバルたちとの再戦できる権利も復活する。
オルフェーヴルと戦うチャンスを得るためになんとか別路線で結果を残してもらいたい。
2011年の朝日フューチャリティーステークスは一番人気に支持された
関東馬のアルフレードが見事に期待に応えた。

レースは中山のマイル戦のコース特徴が如実に反映される。
インコースが圧倒的に有利とされる中、3番と絶好の枠を引いたアルフレード。
スタートを五分で飛び出し、内に包まれ行き場を失くすという唯一の心配材料を払拭。

内ラチ沿いを悠々と追走し、スタミナを温存。先頭を視野に入れながら、
最終コーナーを回り、ラチ沿いから1頭分できた隙間を付き一気に加速。
後続の追い上げを許さず、2馬身差を着けての完勝。

勝ち馬アルフレードの父は関東のチャンピオンホースであったシンボリクリスエス。
種牡馬として中央芝GⅠ初制覇となった。
今までの最高に出世したのがフェブラリーSを制したサクセスブロッケン。
現4歳牡馬のアリゼオは昨年毎日王冠の覇者。

父がクラシックディスタンスを得意としたのとは対照的にマイル戦での好走が目立つ産駒。
今日勝利したアルフレードも勝ちタイム1:33.4はレースレコードタイの好記録。
この結果から、アルフレードも他のシンボリクリスエス産駒同様
抜群の「マイル適正」が汲み取れる。

ペルーサがジャパンカップでの大失態により、
チャンピオン候補が手薄となった関東牡馬。
そこに現れた、父シンボリクリスエスという血統背景を持った2歳チャンピオン。
来年はマイル戦ではなく、クラシックロードに駒を進め、関東のファンを楽しませてもらいたい。

マイル馬特有のカリカリした気性が解消されるようだと、
この先距離が伸びても、折り合いを欠いて自滅するようなことはなくなる。

馬体重がすでに524kgと立派に成長を遂げているアルフレード。
父・シンボリクリスエスも520~530kg台でクラシックディスタンスを駆け抜けた。
父よりも成長が早く、すでにGⅠタイトルを獲得したアルフレード。
若駒特有の緩い馬体が締まり、スタミナをつけ、
折り合いを付けることが出来るメンタル面の成長を遂げることが出来るようなら、
ダービー制覇も決して夢では無いであろう。

最近の2歳チャンピオンは三冠のタイトルに手が届いていない。
このジンクスを破りロジユニバース以来の関東ダービー馬の栄冠を手にしてもらいたい。
現役最強にして過去最強牝馬のブエナビスタの妹、
ジョワドヴィーヴルが2戦目にしてGⅠ制覇の快挙を成し遂げた。

420kgの小柄な馬体で、まだまだ成長の余地を残す若駒。
先行馬有利の阪神マイル戦を中位外めを通る安全策。
直線を外側から一気に抜け出し、メンバー最速の3F34.1の上がりを繰り出し、
余力を十分に残したまま後続に2・1/2馬身差をつける完勝。

タイムは1:34.9と姉ブエナビスタの走破タイム1:35.2を上回った。

小柄な馬のため、馬群に包まれてしまえば、
自力で進路をこじ開けることは不可能に近く、
今後もこのような乗り方をせざるを得ない。

父・ディープインパクトも小柄ゆえに馬群に入れることを避け、
後方一気の末脚に頼る戦法で三冠ロードを突き進んだ。

ジョワドヴィーヴルがこの先馬体パワーアップした時、
どのような戦法にシフトするかはまだ分からない。
牝馬限定戦を卒業して、ダービーを見据えるようなら、
牡馬との馬格の違いは致命傷に成りかねない。

現在の馬体重420kgでは馬群を割ることも叶わないだろう。
大一番でコース取りの選択権が与えられないようだと勝負にならない。
姉ブエナビスタにしても今年の天皇賞秋では馬群に包まれ涙を飲んだ。
ジョワドヴィーヴルがディープ級の快速をコンスタントに繰り出すにも、
420kgではその筋力が伴っているのか一抹の不安要素。

父ディープインパクトの馬体重440kg台から
姉のブエナビスタのデビュー時に近い450kgくらいには成長したい。

ディープ産駒のGⅠ馬は今のところ、リアルインパクトとマルセリーナのマイラータイプ。
共に馬体重は500kg台・460kg台と父よりも大きく、そのためか距離適正は短め。
小柄なジョワドヴィーヴルには2400mのクラシックディスタンスでの活躍が期待される。

会員制オーナー・クラブ法人のサンデーレーシングの所属馬のため、
賞金獲得が第一の条件となり、出走レースはあまり冒険できないかもしれないが、
ファンとしては夢を見ずにはいられない超良血のスターホースの誕生。

来春に向けて馬体をパワーアップすることに成功したら、
牡馬三冠路線で腕試しをしてもらいたい。結果次第では、ファンにとっても夢が広がる。

日本ダービーを制覇できるようであれば、秋には凱旋門賞も視野に入ろう。
父・姉が成し遂げることの出来なかった海外GⅠ制覇の悲願を成し遂げることも夢ではなくなる。
斤量差を考えても、三冠馬オルフェーヴルよりもチャンスは大きいのかもしれない。

今年の凱旋門賞を制したのも三歳牝馬のデインドリーム。
しかも、馬体は420kg台(ジャパンカップ計量時)となれば、
当然、陣営もジョワドヴィーヴルの可能性を意識せざるを得ないであろう。

『生きる喜び』と名付けられた可能性あふれるスターホースの誕生。
まだ、ひ弱さも感じられる馬体ゆえに、怪我だけはしないで欲しい。
順調に春の競馬シーズンに活躍の場を進めてもらいたい。

有馬記念で引退する偉大な姉から、
スターホースとしてのバトンを受け取ることを許された妹。
競馬ロマンが溢れる血統の物語に、
すでに、多くのファンの心をつかんだジョワドヴィーヴル。
その将来を大いに喜び、期待したい。
2強対決となった今年のジャパンカップダート。
共に逃げを身上とする両馬、トランセンドとエスポワールシチー。

昨年の覇者と一昨年の覇者の一騎打ちムード。
スタートから2頭の主導権争いとなり、1コーナーで少し強引に頭を取りにいったトランセンド。
ごちゃくついた1コーナーでは審議対象となる厳しいポジション争いが繰り広げられる。

2頭の他にも逃げ戦法を得意とする馬は数頭いたが、格の違いに遠慮したのか、
トランセンド・エスポワールシチーに道を譲る形となる。

向こう正面ではすでにこの2頭の一騎打ちの様相が色濃くなる。
4度のコーナーリングを要求されるため、
阪神ダートコースは先行馬が圧倒的に有利。

ましてや、覇権を争う2頭がマッチレースを繰り広げてしまえば、
他の馬にはチャンスは限りなく小さくなる。

最終コーナーを回ったところで、自力の差が出始め、
トランセンドがエスポワールとの差を徐々に広げ、坂に入ったところでは
エスポワールの脚が先に止まってしまう。

結局、トランセンドは後続に迫られることなく、G1とは思えないくらいの楽勝劇。
一方のエスポワールシチーはゴール直前にワンダーアキュートにインからの強襲に合い3着に沈む。

2強対決と煽ってはいたが、最強ダート馬の呼び声も高い、
スマートファルコンが参戦しなかったためイマイチ盛り上がりに欠けた今年のジャパンカップダート。
年末の東京大賞典への出走を明言しているスマートファルコン。
トランセンドの出走はおそらく見送られそう。

来年のフェブラリーステークスでは直接対決を見せてもらいたい。
地方ダートGⅠばかりに出走されるとファンとしても、その勇姿を追い続けにくい。
フェブラリーSではエスポワールを加えてた最高峰のダート戦を見せてもらいたい。

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