2012年11月アーカイブ

今年のジャパンカップは三冠馬対決と銘打たれたレース。
そんな中、現役最強のオルフェーヴルが1番人気、
前日まで2番人気だった三冠牝馬のジェンティルドンナは
-14kgの馬体減を嫌われ、直前で3番人気に落ちる。

大外枠に入り、スタートを不安視されたオルフェーヴルは、無事ゲートから出馬。
歓声の上がる観客席前を掛かることなく追加。
中段後方に位置取り万全のレース運びを見せる。

一方のジェンティルドンナは抜群のスタート反応でゲートを飛び出し、
逃げ馬ビートブラッグに並びかける勢い。
外枠発走ながら、3番手でインコースを確保する。

経済コースを取りスタミナを温存、レースも1000mを60秒台と平均ペースと理想的な流れ。
最終コーナーを回ったところでも手応え十分の中、
外から襲いかかるオルフェーヴルの仕掛けを待つ。

先に仕掛けたオルフェーヴルが大逃げを打つビートブラッグを
早めに捕らえに行き先頭に立つ。
その直後インコースで脚を貯めていたジェンティルドンナが一気に加速。

他馬を置き去りにしようとするオルフェーヴルにただ一頭すがりつく。
逃げたビートブラックをかわす瞬間、外からオルフェーヴルがコースを塞ぎにかかる。
ここでジェンティルとオルフェが馬体をぶつけ合う。

ひるまずコースをこじ開けるジェンティルと一瞬バランスを崩したオルフェが
最後の200mを壮絶な叩き合いを演じる。

57kgを背負った4歳牡馬に対し、
53kgと4kgのアドバンテージを貰った3歳牝馬が
わずかハナ差、前に立ちゴール板を突き抜ける。

レース後、長い審議対象となったが、着順は変わらず。
歴史に残るマッチレースは三冠牝馬に軍配が上がった。
最後の直線で自らの進路を奪い合うのは競馬の醍醐味とも言える。
また、外からかぶせてきたオルフェにも非はあったようにも伺え、
これほど長い審議対象となったことが驚きでもあった。

結局、内から外を走る馬の進路を妨害したとして、
ジェンティルを操る岩田騎手に対して2日間の騎乗停止処分が下される。
どちらかといえば、オルフェが外から内に大きく進路を変えた印象であったが、
審議の対象とはならなかった。

ファンとしては、審議にあたるルールがイマイチわかりにくい。
ブエナビスタが降着となった2010年のジャパンカップとまではいかないまでも
オルフェの騎乗も結構荒っぽく見えた。

一度はジェンティルにはじかれるも、
そのあとオルフェも負けじと馬体をぶつけに行っている。
内ラチにジェンティルを押しやろうかという勢い。
見た目からは、どっちもどっちといった印象。

これくらいのラフファイトは許容してもいいのではないかと思われた。

今日の勝利により、ジェンティルドンナの年度代表馬の芽が俄然大きくなった。
3歳牝馬の年度代表馬となれば、過去に例のない大偉業。
有馬記念でのゴールドシップ次第だが、
最強馬オルフェを下した今日のレースの印象は強烈。
史上最強牝馬の称号を確固たるものとした。

怪我に見舞われるディープ産駒。
今日のレースも上がり3F32.8秒と究極ともいえる末脚を見せたジェンティル。
馬体に掛かるダメージは計り知れないもの。
おそらく、年内は休養となりそう。
怪我など発症しないことを切に願う。

一方で凱旋門賞に続き、2着惜敗となったオルフェ。
今年はまさかのGⅠタイトルは宝塚記念一つのみ。
いくら丈夫な馬とは言え、海外遠征帰りで消耗した状態から
有馬記念に参戦することは厳しそう。

ディープインパクトのように、年内引退が決まっているのなら話は違うが、
来年の凱旋門賞に再挑戦する雰囲気が漂う。
今年はもう無理する必要はないかもしれない。
年末に向けてこの2頭の動向に注目したい。

中央競馬の顔、武豊が2010年ジャパンカップ以来のGⅠ制覇。
4番人気のサダムパテックでマイルチャンピオンシップを勝利。
未だ未勝利GⅠだったレースを制し、中央GⅠ完全制覇に王手。
残すは朝日杯フューチュリティステークスひとつとなった。

レースでは、最後の直線では、馬群を割る強気の競馬、執念の騎乗を見せる。
進路を塞がれそうになり、横を走るリアルインパクトにゴッツンコ。
その影響で外の4頭が外側に飛ばされる不利を受ける。
審議に取られはしたが、大きな影響はないと判断が下される。

馬体を合わせてコースを奪い合うことは
許容範囲と思われたので、ホッと一安心。

最内枠を引き、経済コースを通り最後の直線で自ら進路を開けるレース。
クビ差2着のグランプリボスは、審議対象の玉突き事故によりスパートが遅れる。
不運ではあるが、これは位置取りの差ともいえる。

先行している馬に進路を選ぶ権利があるのだから、
ここぞの場面で前を塞がれるのは仕方のない事。

武豊の復活劇で、俄然盛り上がってきた秋競馬。

そして、古豪の藤沢厩舎もこの秋シーズンに入り復活の狼煙をあげる。
アルゼンチン共和国杯を制覇したルルーシュはジャパンカップをスキップし、
暮れの有馬記念を目指すことを表明。
先行策の取れるルルーシュにとっては、東京コースよりも中山の方が
勝利する可能性は高いと踏んだのだろう。

4歳秋にして、まだ成長過程にあるルルーシュにとって、
中2週でのジャパンカップ参戦よりも、
じっくり乗り込んで更なるパワーアップを図る算段。

ジャパンカップは最強オルフェーヴルと三冠牝馬ジェンティルドンナ、
今年の凱旋門賞馬ソレミアが参戦。
関東馬からは天皇賞・秋2着のフェノーメン。
ハイレベルな戦いが予想され、このレースでエネルギーを消耗する可能性は高い。
オルフェとジェンティル、フェノーメンは有馬記念を回避する可能性も十分考えられる。

ルルーシュにとって最大の敵となりそうなのが、三歳王者のゴールドシップ。
藤沢厩舎の完全復活は関東競馬界にとっても一大事。
チャンピオンディスタンスでは、関西馬の牙城を崩せずにいる。
この流れを断ち切るためにも、関東の総大将となる馬の誕生が待たれる。

ジャパンカップのフェノーメンの結果次第ではあるが、
その期待をルルーシュにもかけたい。
ルルーシュはゼンノロブロイ産駒。
関東のエース候補であった同厩舎のペルーサと同じ父親。
復活の狼煙にはピッタリの関東馬血統。期待感は膨らむ。

フェノーメンには蛯名、ルルーシュには横山典騎手と
関東ジョッキーを鞍上に配する。
この2頭いずれかが、GⅠ制覇を達成することで、
関東競馬界の復活の足掛かりとしてもらいたい。

藤沢厩舎の快進撃は土曜日の東京スポーツ杯2歳Sにも繋がる。
良馬場発表ながら、直前の大雨で馬場は緩んだ状態。
脚元が頼りないコンディションで強烈なパフォーマンスを見せたのが、
横山典騎手騎乗のコディーノと内田騎手騎乗のレッドレイヴン。

ともに藤沢厩舎の管理馬で、1番・2番人気を分け合う。
最内枠から先行し、最後の直線で進路を塞がれるピンチも
馬群を割る根性を見せたコディーノ。
大外枠から不利な外側を回される不利を受けながらも、
残り3F33.6秒と最速の上がりを見せたレッドレイブン。

見事ワンツーフィニッシュを果たす。
走破タイムは1:46.0とレースレコードのおまけ付きと申し分のない内容。
有力なダービー馬候補として名乗りを上げた。

未だ、クラシック未勝利の藤沢厩舎にとって待望の有力馬。
ルルーシュとともに、関東の競馬ファンに大きな夢を与える。
ロベルト・バッジョの相性の「弁髪」を意味するコディーノ。
同じサッカー選手の相性を馬名に持つペルーサを超えてもらいたい。
また、レッドレイブンは「
光沢ある黒い髪の色」が馬名の意味。
コディーノ共々、髪の毛が相性の由来は何かの縁。
2頭とも、無事来春のクラシック戦線に駒を進めてもらいたい。
雨で重馬場にまで悪化した馬場状態を味方にしたのが
ブライアンズタイム産駒のレインボーダリア。
美浦二ノ宮厩舎所属で柴田善臣騎手と、関東コンビでの勝利。

関東馬のGⅠ制覇は安田記念のストリングダーリン以来。
先週のアルゼンチン共和国杯では、藤沢厩舎期待の星ルルーシュが勝ち上がり、
年内は有馬記念に標準を合わせたとの報道。
関東馬の反撃の狼煙となった今日の勝利で勢いをつけてもらいたい。

圧倒的一番人気に押されたヴィルシーナは、
追い出しでのズブさも見せ、4コーナーから内田騎手が追い通し。
先頭に立ち、ゴールに流れ込みを狙うも、馬場状態の影響もあり伸び切れず。

またしても、2着に甘んじしまう。
ディープ産駒の成長力はまだ未知数。
今日のレースを勝ちきることができなかったことが
後々痛恨とならないことを祈りたい。

ヴィルシーナのオーナーは横浜ベイスターズで活躍した大魔神・佐々木。
背番号22でキャンプでの投げ込み開始も2月22日にするなど、
2にこだわりを見せていた。
まさか、引退後も2の因縁が続くとは夢にも思わなかったであろう。

ジャパンカップに出走するジェンティルドンナが古馬相手にどこまで通用するのか。
それにより、今後のローテーションも変わってくる。
年内は休養に当て、来春にGⅠ初制覇を狙うことになりそう。

ジェンティルドンナが古馬の壁を打ち破れず、
来春ビクトリアマイルにローテーションを合わせるようでは、
万年2着から抜け出すことができなくなる可能性も考えられる。

ディープ産駒では、故障が目立ち始めている。
無事に次戦へ駒を進めるようであればチャンスは訪れる。
社台系のサラブレットが放牧先でのトレーニングで屈腱炎を発症させる事例も増えている。
休む時はしっかりとリフレッシュして馬体の成長を促して欲しい。

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